積ん読
私は飽き性である。趣味とか習慣とか、身についているものはあまりない。しかし飽き性だからといって、目新しいことや色んなものに手をつけるわけではない。面倒くさいからやらないのだ。
顧みると、限られたマイブームが過ぎ去っては再燃を繰り返していることに気がついた。自分の中でブームのサイクルがあるようだ。
読書はそのうちの一つだ。
例のコロナ禍による自粛期間中に読書ブームが再燃したが、読み始めの一冊は以前のブーム(おそらく一年近く前)で買って積んでいた小説だった。その本を皮切りに何冊か読んだのだが、一月あまりでブームは去っていった。また新たな積ん読書ができていた。手に取るのはまた一年後だろうか。
積ん読といえば職業柄、専門書を購入することが多いのだが、専門書は特に買って積んでいる気がする。
学生の頃も参考書を買ったものの、きちんとやり込んだのは全体の半分くらいだったかもしれない。買っただけで勉強をした気になってしまうのだ。この感覚がさらに参考書を買う気にさせるという循環を産んでいた。
働き出してもこの感覚は変わっていないようだ。むしろ金銭的な余裕ができたから気軽に買ってしまって余計にたちが悪い気がする。
そんなこんなで今日も専門書を買ってきてしまった。
まずは一年前に買った積ん読専門書から開くことにしよう。何冊もあるから、今日買ったものが開かれるのは来年になるだろうか。
おわり。